灯籠流し
グラウンド・ゼロ 初盆法要


主催者: New York Buddhist Church
http://www.newyorkbuddhistchurch.org
協 力: Hudson River Park Trust, Downtown Boathouse @ Pier 26
日 時: 2002年7月16日(日) 5:30am - 10:30pm
場 所: Ground Zero, Battery Park, Pier 26 (Downtown Boathouse)
参加者数: ボランティア約60名(NY de Volunteerからは約45名)
全体の参加者は約200人
探検隊長: Kazumi Terada
運営隊員: Hisako Nagai, Michiko Iyoku, Noriko Hino, Susumu Ono, Yuriko Ohashi, Terumichi Tawara

New York史上初の灯籠流しを以前から実現しようと試みていた寺田隊員が、偶然西本願寺が9/11犠牲者の為の法要と灯籠流しをする、という記事を見つけ、即企画化。川で火を使う異文化の儀式を理解してもらえず、なかなか許可がおりなかったが、NY de Volunteer の隊員のコネもあり、イベント4日前に許可を取る事が出来た。必ず回収できる事と、火の始末をしっかりできる事が条件となった。

当日の手間を省けるよう、事前に灯籠の台を作る会を実施。寄付された発泡スチロールの台に、色を塗ったり、試行錯誤で串やろうそくを取り付ける。約50個作成。前例が無く、時間が限られていた為、始めから即興感のあるボランティアとなった。

当日、9/11でボランティア活動の本拠地となったSt.Paul教会の前で集合。渾沌とした路上の上で説明もおぼつかないまま、仏教僧、檀家、遺族、ボランティア達が列をなして、グラウンド・ゼロへ行進。グラウンド・ゼロは、観光客でにぎわっていて、異様な状況だ。貿易センターの跡地は、周りに囲いがしてあり、工事中の大きな窪地が垣間見れる。そこで、法要組と公園組に別 れる。法要組はその後、グラウンド・ゼロのViewing Platformの法要に参加。公園組は、先にバッテリーパークへ向かい、灯籠のセットアップをする。風にのってボランティアバンドSuper Grooveの演奏が聞こえる。

後、法要組と、公園組が合流して、灯籠のメッセージを書く手助けをする。横で同時に法要が行われる。20数名の多国籍の仏教徒達がお経をあげたり、太鼓や尺八の演奏等があった。遺族会の代表に寄付金が渡され、領事館や市長からのメッセージが読まれた。

灯籠は、事前に作っておいたとはいえ、いざ組み立てとなってみると、なかなか難しかったようだ。なんとか切り抜け、火を点した灯籠を持って、オンタイムでボートハウスへ行進。ボートハウスでは、すでにカヤックのボランティア達が、準備をしており、バンドも人寄せに演奏を始めていた。到着した灯籠を一ケ所にまとめ、読経がなされる。仏教徒、日本人、アメリカ人を問わず、皆合掌していた。

灯籠を5個ずつカヤックにつなげて「流す」事によって、ハドソン川の流れに影響されず、回収も確実にできると、ボートハウス側の協力者エリックさんが提案。つり糸で灯籠をつなぎあわせる。はじめはこんがらがっていたが、だんだん慣れてきて、ちゃんとつなげるようになった。5個つなぎあわせた灯籠を、5人の参加者に水際まで運んでもらう。

川には10雙程のカヤック(カヌーのような独り乗りの舟)が待機しており、皆、真剣な表情だ。灯籠が5個ずつカヤックの後ろに浮かび、静かに陸から離れていくと、周囲は静寂と敬意の念に満たされた。遠くなると、カヤックの輪郭は見えなくなり、灯籠の光りだけがおぼろげに水面 を漂う。川岸に立ち止まって、見入る通行人もいる。やはり、灯籠流しは、国境をこえて理解されている、と実感できる光景だった。

9/11以来、なにかしたくても、出来なかった方の参加が多かったようだ。灯籠流し、初盆、という供養を通 して、少しでも気持ちが楽になったニューヨーカー達もいたのではないだろうか。日本人として、日本文化を理解する者として、メディアや、日常の生活では見えにくい心の面 で、NYに貢献することができたボランティアだ。

スケジュール

7/7/2002(日)
12:45pm-5:00pm 本願寺主催の第53回盆踊り大会に参加、灯籠流しのビラ配り@Battery Park
   
7/13/2002(土)3日前
2:00pm-6:00pm 灯籠の台作り@本願寺
   
7/16/2002(火)灯籠流し当日
3:00pm-5:00pm 運営隊員打ち合わせ
5:00pm-7:30pm グラウンド・ゼロ歩行黙祷と法要
7:30pm-8:30pm 初盆法要@Battery Park、音楽演奏、灯籠にメッセージを書く、灯籠組み立て、ボートハウスへ行進
8:30pm-10:30pm 灯籠流し@Downtown Boathouse
10:30pm-12:00pm 打ち上げ


ボランティア参加者からの体験談

「海外での灯篭流しという試みは、灯篭の作成段階ではあまり想像のつかないものでした。しかし本番当日、参加した現地の子供たちによる灯篭の表面 の和紙に書かれた英語のメッセージや、大切そうに灯篭を川に運び浮かべる姿は、おそらく彼らは初盆とか供養の意味は完全には理解していないものの、身近でこのような体験をすることには非常に大きな意味があり、日本の文化を伝えるという観点からも、今後とも恒例行事として続いていくことが肝要であると感じました。 」(by Shinji Murabeさん)

灯籠流しに参加してくれたみなさんからの体験談をお待ちしてます!
サイトで使って欲しい写真がある方は添付して送って下さい。NYdVスタッフが編集してサイトに掲載させていただきます。staff@nydevolunteer.org



「日本人としてできること。そこから始めるとボランティアもやりやすいかもしれませんね。日本語を教えるとか、子供に折り紙を教えるとかお寿司を作るとか、そんな事だったら簡単にできて、さらにアメリカ人に喜んでもらえそう! 」(by Hanakoさん)

「9.11以降、何かしたいと思っていました。今日は灯籠流しに参加することによって被害者の為に自分が何か役にたてた。これからも9.11のただの過去の出来事のみにせず、平和祈願の気持ちをもって生活したいです」(by ゆかりさん)

西本願寺住職中垣さんからのコメント

「ボランティア団体『NY de Volunteer』やボートを提供してくれたボートハウスの方たちなど、若い人たちが積極的に協力してくださったことが非常に良かったです。また、アメリカ人の方たちも多く参加してくださり、年齢、人種に関係なく、ひとつの行事をこなすことができたのでよかったと思っています。」

asahi.com MYTOWN USA>ルポ NYJJ>最終話:灯ろう流しを終えてより抜粋


当日の写真

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OCS News 683号

asahi.com MYTOWN USA ルポ NYJJ
第1話:「灯ろう流し」具体化までの道
第2話:本願寺での灯ろう作り
第3話:ハドソン川に浮かぶ灯ろう
最終話:灯ろう流しを終えて

New York NOW!
            


本願寺主催の他のボランティアに参加した人の体験談


平和の集いに折り鶴ボランティアをしたYurikaさん、Erikoさん


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